こんにちは、今回は“これから働く人”にも知っておいてほしい、とても大事な東京都の支援制度をご紹介します。
みなさん、「カスタマーハラスメント」略して「カスハラ」って聞いたことありますか?
お店や会社のスタッフに対して、お客さんが必要以上に怒鳴ったり、無理な要求をしたりといった「行き過ぎたクレーム行為」のことを指します。最近では社会問題として注目されていて、特に接客業や医療・教育現場では深刻な課題になっています。
そんな“カスハラ”から働く人を守るために、東京都が中小企業を支援する制度を始めました。それが、今回紹介する【カスタマーハラスメント防止対策推進事業 奨励金】です!
東京都の「カスハラ対策奨励金」って?
簡単に言うと、東京都が中小企業などに対して「カスハラ対策に取り組んでくれたら、最大40万円を支給しますよ!」という制度です。
この奨励金は、都が定めた「東京都カスタマー・ハラスメント防止条例」に基づいていて、企業がいち早く対策を始められるよう後押ししています。
就業中の人も就職活動中の人にとっても、「社員をちゃんと守ってくれる会社かどうか?」を見極めるヒントになるかもしれませんね。
企業がカスハラ対策をすると、どんな良いことがあるの?
企業がこの奨励金を活用してカスハラ対策に取り組むと、実は従業員だけでなく、会社全体にもいい影響があるんです!
✅ 働きやすい職場に!
従業員が安心して働けることで、職場の雰囲気がよくなり、定着率やモチベーションがアップ!
✅ 企業イメージUP!
「従業員を大切にする会社」として世間からの評価も上がり、優秀な人材が集まりやすくなります。
✅ 業務の効率もUP!
理不尽なクレーム対応に追われる時間が減り、本来の業務に集中できるように!
どんな会社が対象?(ざっくり言うと…)
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東京都内の中小企業や個人事業主
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常時雇用する従業員が300人以下
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1年以上都内で事業をしている
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都税をちゃんと納めている
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法令違反などがない
※詳細な条件は東京都の公式ページや募集要項で必ず確認してください!
奨励金をもらうために必要なことは?
申請には、次の2つの取り組みが必要です。
① カスハラ対策マニュアルの整備
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東京都のガイドラインに沿った内容のマニュアルを作成
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社内だけでなく、ホームページや店頭でも対策方針を周知
② 実践的な取組の実施(どれか1つ)
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録音・録画の設備を導入して、証拠を残せる体制を作る
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AIシステムを活用してカスハラを検出・記録できる仕組みを導入
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弁護士や社労士、警備会社など外部の専門家と契約して対応体制を強化
申し込みはオンラインで!
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申請は「Jグランツ」という補助金申請サイトから
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事前に「gBizIDプライム」の取得が必要
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書類もデータでアップロードできて、24時間いつでも申請可能!
まとめ:未来の職場に求められるものとは?
今回紹介した「カスハラ対策奨励金」は、単なる補助金ではなく、「安心して働ける環境づくり」の第一歩です。
就職先を選ぶときには、給与や福利厚生だけでなく、「社員をどう守っているか」という観点も重要になってきています。
「働く人が安心して力を発揮できる会社」こそが、これからの時代に選ばれる企業です。未来の職場選びのヒントとして、ぜひこの制度の存在を知っておいてくださいね!

※第1回の申請はすでに終了しましたが、第2回の受付が2025年9月頃に始まる予定です。予定人数に達し次第終了のため早めのご相談を!ご相談は社労士みなみまで。
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